困難な状況(2)・ケイレンが来たる
8/18 比較的平穏な日・・・・嵐の前だった
廊下でたたずむ、静。
何を考えているのか?、
何も考えていないのか?・・も・・・・分からないが、
ともかくも、比較的平穏な日が続いた。
思えば、嵐の前だった。
8/19 そして、それが来た。
点滴を打ってもらって、うんちもキチンと出て、
安心していた所だった。
夜になって、
突如、静は全身のケイレンに襲われる。
2分間くらいだっか?
果てしなく長い時間に感じた。
全身ケイレンの姿。
今思い出しても、ゾっとする。
ネットで調べてみると、
犬てんかん・・・という状況に近いと思う。
全身のケイレンで、
意識は無いので、苦痛は感じないらしいが、
無呼吸状態になるので、
最悪の場合、脳に障害が残る事もあるらしい。
その夜は、それで済んだ。
そして、翌朝。
8/20 ケイレンの静、赤いシロップをもらう。
日曜日であるが、仕事が入ってる。
どうか平穏な日でありますように・・・・・・・と思ったけど、
そうは問屋が卸してくれない。
朝、再び、静はケイレンに襲われた。
10人程の業者を手配済で、仕事は中止も延期も出来ない。
今更、他人に替わってもらう事も出来ない。
もともと交替要員なんかいないし。
静の事は、妻に託し、
泣く泣く仕事に出た。
妻は休日の獣医さんにお願いして、
静の診療をしてもらう。
ケイレンの薬は、赤いシロップ。
『この薬を使うと、腰が立たなくなる可能性が高いです。』
と説明されたところで、他に選択肢も無い。
点滴して、赤いシロップもらって帰ってきた。
結果として、
(1)ケイレンの再発は無かった。
(2)足腰にダメージ。でも・・・・・・・・
腰が立たなくなる可能性が高い、との説明だったが、
そうなんだ。
こんなに痩せて衰弱しているのに、
フラフラながらも静は立ち上がって見せた。
すごいぞ静!
これぞ、柴犬の心意気ってヤツだ!
8/21 幸いな事に、ケイレンの再発は無い
ごはん!
手で器を持ってやれば、自分で食べられるようになったよ。
記録的に雨ばかりのこの夏。
今思えば、
もしも、
カンカン照りの猛暑だったら、
静は、8月を越える事も出来なかったかもしれない。
神様に感謝だね。
8/22 なんだか笑ってるように見える
何か嬉しいのかい?
それとも楽しいのかい?
8/24 俺のふとん、占領された!
枕、臭いね~・・・・・・・・・(^^ゞ
ほっとけ!
8/26 小さい事だけど、それは明らかに転機だった!
夜、寝ている俺に、静が近づいて来た。
静の進行方向に、丁度俺の頭がある。
またどうせ、
俺の顔を踏んで乗り越えて行くんだろー・・・
好きにせいや・・・・・・なんて思ってたら、
近づいて来た静は、
俺の顔をペロリと舐めると、
綺麗に俺を回避して、
向こうのほうへ歩いて行った。
なんてこった!
明らかに、周囲の状況が分かってる。
俺が人間で、飼い主って事を理解している。
なんてこった!
この事は、
今月で・・・いや!静の介護生活の中で、
一番うれしかった瞬間であった。
そしてそれは、
確かに、転機となったのである。
8/27 庭をながめる静。
以来、静は。
徘徊もだんだんと収まって、
周囲の状況も分かるようになって行く。
ただし、赤いシロップのせいで、
以前よりも、フラフラな歩きではありますが。
8/30 うんち出たよ~
形のしっかりした、健康的なヤツ!
こんな物が、スゲー心強かったりした。
今日は、お母さんのふとんで寝るの。
フロアー内なら、
自分の意志で行きたい所へ行ける。
8/31 零兄ちゃんと
この時期の、
零との2ショット写真って、貴重なんです。
しかし、
静のヤツ、ふた回りもちっちゃくなったな。
大変だった8月が、
ようやく終わろうとしてる。
思いがけずに、平穏な日々が訪れた。
もちろんそれは、期間限定の物なのだけど、
それについては、考えないようにしていた。
コメント
全部読ませていただきました。
私にとって、ものすごい意味のあるブログでした。
愛情溢れる日々の生活と介護、静ちゃん幸せでしたね。
私も我が子をこんな風に介護できたら、きっと幸せに旅立ってくれるなぁ……と。
本当に意味がありました!
ありがとうございました。
その後ゼロちゃん、元気かな?
みきさん こんばんわ。
子犬のプルーです。
コメントありがとうございます。
こんな長い記事を読んでいただけただけで、
書いた人間としては感激です。
また、
このような私的な記録が、
みきさんにとって、多少なりとも意味があったなら、
幸いであります。
静を見送って、そろそろ1年になります。
別れはつらいけど、
良い思いでを沢山残していってくれましたよ。
零は、この夏の暑さが随分と効いたようです。
だいぶ涼しくなりましたので、
今は元気でやっております。