困難な状況(1)・徘徊が来たる
8/7 点滴1回目終了後
1回目の点滴が終わって、帰宅後。
元気になったように見える。
静の表情に力がある。
初日の状況は、なんだか期待を持てる物だった。
初日はね。
8/8 まだそこまで介護が大変だとは思わなかった。
不治宣告を受けた日であり、明るい気分は皆無だった。
点滴をやると、フラフラ歩き回ったり、
トイレを失敗したりする事があると聞いていた。
確かに、そんな様子が出始めたので、
オムツ姿になってもらった・・・・・・・・・・(^^ゞ
オムツ姿も可愛いねェ・・・・なんて、
この期に及んでも、飼い主バカは治らない。
8/9 ついに徘徊が始まった
ここから先は、悪夢のような日々。
3日連続、3回目の点滴を終えて帰宅。
その夜から、静の徘徊が始まった。
意味も無く、部屋の中を歩き続ける。
休みなく、いつまでも歩き続ける。
泥酔しているような状態なのか?
状況を理解してどう行動するか判断する事が、
まるで出来無い。
多分それが犬の本能なのだろう、
ただひたすら前へ歩く。
コーナーに行くと、
体の方向を変える事が出来ず立ち往生してしまう。
それでも前に進もうと、
ぐいぐいと障害物を押し続ける。
悲痛である。
この頃の事だったと思う。
自分が夜寝ていたら、徘徊の静が近寄って来た。
丁度、静の進行方向に俺の顔があった。
静はフラフラしながらも、
まるで躊躇せずに俺の顔を踏んで、
オムツの尻を俺の顔に擦り付けて、
乗り越えて行った。
そこにある物が、
人間であるとか、飼い主であるとか、
まるで認識出来ていないのだ。
ショックだった。
深い悲しみを感じた。
コーナーに捕まった後、前進し続けて、
疲れ切って倒れた。(寝た)
こうなるまでに、何時間も掛かったりするのだ。
見ているだけでつらかった。
徘徊の対策を考える!
8/11 徘徊の静の危険を少しでも減らす!
徘徊を止める事など出来ないから、
それによる危険を減らす事を考えた。
考え方としては、
(1)行ける場所を限定してしまう。
(2)立ち往生しないように、コーナーを作らない。
ケージに入れておけば、ある程度は安心出来る。
こっちが出かける時などは、そうするしか無い。
だけど、ケージに入れると、
静はちょっと淋しそうな目をした。(ような気がした)
だから、可能な状況においては、
部屋の中は歩けるようにしておきたい。
フェンスで囲いを作る事は、ある程度出来た。
しかし、
こんなゆるい角でさえも、
静は、立ち往生してしまう。
下の写真の、右側がケージになってます。
内側は、銀ロールで極力コーナーをカバーしてある。
うまく行けば、ケージ内をくるりと回って、
出て来る事が出来る。
でも、上手く行かない事のほうが多くて・・・・・
こんな物は、
結局、気休め程度だった。
8/11 一見、散歩しているようですが・・・・・・・・・(^^ゞ
リードでつながれて、
外を徘徊しているだけです。
散歩なんて言える状態じゃ無いです。
土の上とか、草の上を歩いたら、
何か脳に良い刺激にならないかな!
と思ったのですが・・・・
あんなに好きだった草の上も、
もはや、静の心は何も感じないみたいだ。
8/12 点滴行ってきました
獣医さんが、夏休みに入る前に点滴。
ぐったりとして見えるのは、
麻酔から醒めて無いからです。
ご心配無く・・・・・・・・・・・・・(^^ゞ
盆休みに入った。
何かと多忙ではあったが、
とりあえず、家に居られるのは有り難かった。
コメント
全部読ませていただきました。
私にとって、ものすごい意味のあるブログでした。
愛情溢れる日々の生活と介護、静ちゃん幸せでしたね。
私も我が子をこんな風に介護できたら、きっと幸せに旅立ってくれるなぁ……と。
本当に意味がありました!
ありがとうございました。
その後ゼロちゃん、元気かな?
みきさん こんばんわ。
子犬のプルーです。
コメントありがとうございます。
こんな長い記事を読んでいただけただけで、
書いた人間としては感激です。
また、
このような私的な記録が、
みきさんにとって、多少なりとも意味があったなら、
幸いであります。
静を見送って、そろそろ1年になります。
別れはつらいけど、
良い思いでを沢山残していってくれましたよ。
零は、この夏の暑さが随分と効いたようです。
だいぶ涼しくなりましたので、
今は元気でやっております。