2.夢のクルマプロジェクト始動!
2-1.コンセプトは?
家のクルマを使うというのでは上手く無い
・・・・と言う事が明確になり、
『ウチの旅のスタイルに会うクルマを、真剣に考えてみる』
という事になりました。
まずは、要件定義です。
◆柴犬2頭とバイク1台(TTR125LWE)人間2名を乗せて、
1週間~10日程度のキャンプ旅行に最適なクルマ。
中で寝ることが出来る事。
わんこ旅は、
泊まる所やフェリーの使用や休憩場所など、
いろいろと制限があり、
人間だけの旅よりかなり効率が悪いのです。
限られた休みを有効に使う為、
車中泊でタイムロスの最小化を狙うのは、
戦略的に不可欠なんです。
その為には、
バイクを積んだままの状態で眠れる事が必要!
ただしそれは、仮眠レベルでOKです。
キャンプ場での本気の就寝の時には、
バイクを外に出せば良いでしょう。
◆長距離を走れるということも前提。
北海道や九州への旅に行きたいから。
クルマ本来の走行性能が損なわれていなければ、
それでOKです。
◆我が家で、購入&維持&運用可能である事。
以上のような要件を満たすクルマを考えて行く訳です。
2-2.車のカテゴリーはどうする?
中で寝られる旅のクルマと言えば、
矢張りキャンピングカーという事になるでしょう!
まずは情報集めという事で、
雑誌やネットから始まり、
キャンピングカーの見本市に出かけたり、
ショップ回りもやってみました。
だんだんと、
キャンピングカー(国産)とはどのような物か、
少しづつわかってきました。
下記、まとめです。
種類 | 基本構成 | どういうものか |
---|---|---|
バスコン | マイクロバスベース | 敷居高過ぎ! なにしろ贅沢品ですなぁ・・・・ 庶民には無縁のもののように感じました。 購入費用、駐車スペース、運転技能、 どれをとっても、 自分が持ち合わせていないモノばかりです |
キャブコン | トラックベース | その辺のトラックを改造するのでは無く、 メーカー供給の専用ベース車を使うようです。 サスペンションの設定で、レジャー車としての 乗り心地を良くしているらしいです。 荷台はラダーフレームむき出し状態で出荷し、 コーチビルダーでFRPで外装から造り込み、 中は木製の家具でダイネットとかキッチンとか、 手の込んだ造り込みをされているケースがほとんど。 |
バンコン | 1Boxバンベース | ハイエースやボンゴをベースに作成。 外装はあまり変えて無いないものが多いが、 中には屋根を切り取って、 キャブコン並みに外装から造り込んでるのも有る。 内装もまたそれなにり凝ってるケースが多い。 |
引っ張りタイプ | 当初から候補外 | 情報有りません。 |
2-3.カテゴリーとショップを絞り込む
要するに、キャンピングカーというものは、
車中でくつろぐ為のもの・・・のようだ。
という当然の事が分かりました。
ほとんどのキャンピングカーは、
くつろぎ空間として、
立派なベッドとかダイネットとか造り込んであります。
トイレや電子レンジなど装備しているものもある。
そうなると、バイクみたいな大荷物の積載は不可能です。
また、個人的な心情ですが、
ルーフを切り取って別のルーフを付けるなど、
ボディに大幅な手を加えているのは、
耐久性や走行性能はどうなんでしょうか?
乗用車のようなモノコックボディでは無いので、
問題にはならないのでしょうけど・・・・・
そんな事を気にするって、
自分貧乏症なんでしょうねェ。きっと。
そんな事をつらつら考えると、
ベース車はハイエースのスーパーロング以外有り得なくて、
コーチビルダーさんも、3社に絞り込まれました。
(神奈川県2社、静岡県1社)
ここまで来りゃあ、現地に行くっきゃない!
実際に、その3社を訪問させていただき、
実車を見せてもらったり話を聞かせていただきました。
3.コーチビルダーさん訪問記。
3-1.トイファクトリーさん。(神奈川県)
キャンピングカーのラインナップの中に、
野外プレイ派向けの積載重視のモデルがある。
基本的には、
根っからのキャンピングカーのビルダーさんです。
↓トイファクトリーさんのサイトです。
3-2.セントラル自動車さん。(神奈川県)
トヨタ系列の車体メーカーで、
救急車などを作る特装車部門があり、
キャンピングカーも扱っている。
ラインナップの中に、
野外プレイ派向けの積載重視のモデルがある。
この会社だけは、
他のコーチビルダーさんと一線を画すものがあります。
トヨタグループの一翼としてトヨタ車の組み立てを行い、
救急車を造って役所に納める会社ですからねェ。
もの造りの思想がまるで違います。
多くのコーチビルダーは改造屋さんなのに対し、
この会社だけは自動車メーカーなんです。
そのぶん他よりちょっと(だいぶ?)価格が高いですけど。
見せていただいたクルマの素晴らしい完成度には、
かなり心を動かされました。
が、致命的な事実が発覚。
この会社、近々東北地方へ移転するそうで、
その時点でキャンピングカーから手を引く事が決定しているそうです。
※2008年当時の状況です。
3-3.オグショーさん。(静岡県)
この会社も特徴的です。
創業者の社長さんが元モトクロスの選手で、
自分がレースで転戦する為のクルマを作ったのが、
この仕事の始まりだということです。
ですので、
バイク、とりわけモトクロッサーなど
オフロードバイクを積む為のノウハウを持っています。
ベッド基部の張り出しや棚の高さなどが、
ステップやハンドルに干渉しないように考えられてるとか・・・・
フルフェイスのヘルメットを入れるのに丁度良い棚が
ラインナップされているとか・・・・・・
ちょっと、こういうの他に無いですね。
ベッドも、豪華な木目調では無いですが、
良く寝られる事は重視しつつ折りたたむ事が出来て、
大荷物の積載に対応出来ています。
ここの製品はキャンピングカーでは無く、
トランスポーター(荷物を積み長距離を移動するクルマ)
なんですねェ。
画一的な商品を売るよりも、
いろいろな趣味の人のニーズに応えるべく、
オリジナルのトランポをオーダーメイドで製作する!
という事でした。
ここに来て、
探していたものにようやくたどり着いたという思いが!
手ごたえを感じました。
柴犬もバイクもキャンプ道具もクルマに積み込んで、
北海道にキャンプ旅行なんて夢が広がるなぁ~って話。
夢のクルマに一歩近づいたと強く感じたのであります。
↓オグショーさんのサイトです。
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