ガンダム愛

社畜卒業後数ヶ月の自分はGQuuuuuuXをこう見た!
サザエさんのサブタイ的に言えば、
古きを訪ねて新しきを知るって・・・そのまんまじゃん。
元社畜(中間管理職)はGQuuuuuuXをこう見た! (ネタバレ)
自分はGQuuuuuuXを2回見て来ました。
情報量が多過ぎてそれでも未消化な点多々ありですわ。
後は配信にでもなったら、さらにじっくり見てみましょう。
まずは現段階の感想と考察をまとめてみました。
ネタバレしてます。
まず前半。
そこまで追い詰められてましたか?
ガンダムビジネスにとって、1ST資源は最大の資産。
公式が今回それに手を付けた訳だ。
しかも、庵野組の手を借りてまで・・・・
それほどまでにガンダムビジネスは、
切羽詰まった状態だったと自白したも同然。
出来れば身内でなんとかしたかったのだろうけど、
40年間ガンダム作品を作り続けてきたのに、
1STに変わってビジネスを引っ張って行くシリーズは
ついぞ現れなかった。
1ST世代も・・・・もうだいぶ歳だし。
このままではジリ貧って事なんですの?
池田さんも古谷さんも
40年も続けちゃ流石に辛かろうってねェ。
名作という事なら1STは今でも大名作・・そこは不動。
が、
ビジネスの核としちゃいろいろと限界・・まぁねェ。

1ST再来・再構築は苦難の歴史
1STの再構築は、これまでも行われて来た。
最大のチャレンジはSEEDだったよね。
1STのストーリーを使って世界観/設定/キャラを一新。
少なくても砂漠で戦うあたりまでは、
1STのストーリーをほぼ踏襲していた。
そこに、中高生の好みそうな要素をテンコ盛り。
それがSEED手法。
これはちょっと上手く行くかと思われた。
ガンダムと言えばSEEDって人は一定数存在するみたい。
Destinyという続編を作れた事は大健闘と言える。
宇宙世紀モノ以外のガンダム作品で、
TVで続編作れたのってSEEDだけだよね。
これは相当評価出来る結果。
が、その続編がアカンかった。
今後も劇場版が作られるとかはあるカモだが、
シリーズとしては袋小路に入ってしまった感はある。
続編としてのZ-Gundamが如何にすごい作品だったか!
・・・改めて思い知らされた訳だ。
ORIGINってのは、矢張り本命では無かったのかね?
1STの再構築へのアプローチだったのカモですが。
ガンダム登場前の話と、
大局に影響無いククルスドアンの島。
それしかアニメにはならなかったのは残念。
映像面では頑張っていて、
1STに足らなかった物をかなり補足出来た。
それを思えば、
再構築というよりも延命策だったのカモですね。
SEEDやORIGINはじめ、
ターンAも00もGレコも鉄火団も水星ちゃんも、
みんなそれぞれ面白い作品で、個人的にはどれも好き。
劇場版が作られた作品だって有る訳だしね。
世間的にも一定の評価は有るのだと思う。
だけどどれも、
1STに変わってビジネスを引っ張るシリーズにはならなかった。
40年いろいろやって来た結果そうだった。
このままでは、ガンダムビジネスは先細る一方。
結論として、
もう1度1STを引っ張り出すしかないって事なんでしょうなぁ。
そして最後に頼ったのが庵野組だったのですかぁねェ。
別に、庵野組が悪いっ話では無いのだ。
ゴジラや仮面ライダーじゃなくて、
同じロボットアニメでやって来た同志だからねェ。
日産がホンダの子会社になるのを潔しとしない!
そういう感覚は当然あったんじゃないかと思う。
それを乗り越えてGQuuuuuuXを作ったのは、
相当の決断だったと想像してます。
ガンダムビジネスに携わっていた人たちは、
日産の人達に比べてより大きい危機感を持っていた
と言えるように思えます。
ビジネスの存続に危機感。極めて真っ当な感覚だと思える。
以上、筆者の勝手な想像でありますが、
GQuuuuuuXが作られた背景は、こんな事情があったのでは?
そういう気分でGQuuuuuuXを考えると。
最初の15分に限って言えば、
『NSXのバッチを付け替えただけでGTRの名前で売ってる。』
そんな風に見えてしまうのですよ・・・・・ううううううううむ!
1STのもしも世界と言う事だが・・・・・・
さて、ようやくGQuuuuuuXの話です。
脳内がバグ起こしそうな冒頭15分。
知らぬ間に、ウインカーとワイパーのSWの配線をつなぎ変えられてしまって、
ウインカーを出してるハズなのにワイパーが動いてしまう。
理屈では気が付いても、体と感覚は追い付かない。
そんな感じですかね?

映像作品としては良く出来ていると思う。
流石の出来・・・・・・楽しめました。
冒頭15分・・・すごく楽しめたのはホントに事実です。
だが、これで良いのか?・・・・・・・って思ってしまう。
クリエイターの仕事と言うよりヲタク芸に見える。
もしも、アムロがガンダムに乗らなかったら
連邦は負けていたカモ!?
これをヲタク談義と言うのですよ。
普通の人は、
一介の兵士の行動如何で歴史が変わるなどとは考え無い。
確かに面白い映像で、
1STからのファンも熱狂らしいじゃないですか!
だけどこれではヲタク芸だと思います!
発想がDAICONフィルムの頃と変わらないように見える。
こんなんで良いの・・・・・って思い。
が、
ソロモン落とし編に入ると、全然違った感じになる。
ソロモン落とし編は、
今後に期待を持ちたくなるような情報が沢山ブチ込まれてるから。
ソロモン落し編が提唱する、新しい宇宙世紀世界!
何故、赤いガンダムにアレを装備したの?
ここまで単なるヲタク芸と思わせておいて、
イキナリ切り返しが来る。
ガンダムを赤く塗って、エルメスのサイコミュとビットを装備!
なんじゃこりゃ?・・・・・である。
不覚にもヲタク芸のダメ押しで来た!・・・くらいに思った。
でも、良く考えてみると違うゾ!
『この時代のサイコミュは小型出来ずMSには搭載不可能だ!』
みたいな事を言うのがヲタクの人の仕事である。
ガンダムにエルメスのサイコミュとビットを装備するって、
『細けェ事ぁいいんだよっ!』って感じで、
ナタで真ん中からズバっと真っ二つ・・・・・ですわ。
実際こんなの誰が考えるの?
こういのはヲタクの人の仕事では無い、
大監督の仕事である。
この赤いガンダムで何をするんだろう?
ここで初めて、ぐぃっと物語に引き寄せられる。
その為の赤いガンダムであろう。
ここでGQuuuuuuXは、単なるヲタク芸では無いと気付く。
ああそうだ、
シャアの声・・声優さん変わって少し違和感あります。
気が付くと慣れてます・・・・・・・・(^^;
このチャンスにそれをブッ混んで来た・・・そりゃあ絶好の機会だ。
これもまた、全体計画の1部なのでしょう。
が、
ソロモン落し編って何?と聞かれれば、
『シャアのガンダムがサードインパクトを起こして
機体ごと消失!』
こういう訳の分からない説明になってしまうのではある。
それでは、ソロモン落し細かくみてみよう。
ソロモン落し編は、あの名作へのオマージュ!
ソロモン落し編って、
逆襲のシャアへのオマージュでしょコレ。
隕石落としによる大量破壊作戦が発動されてしまう。
内部に侵入しての隕石破壊は失敗、
オカルト現象で回避からの主人公とガンダム行方不明。
とまぁ、ほぼ同じストーリーなんですなぁ。
重要なポイントをチェックして行く。
シャアとシャリア・ブルの短く説明的な会話により分かる事。
1.シャアはザビ家との戦いの為グラナダ攻略方を考えていた。
2.その方法論として隕石落としも検討していた。
3.当然その対応策も検討済。
4.だから、短時間でソロモン落し阻止が作戦化出来た。
そういう事であるらしい。
→ここから読み取れる事
この世界のシャアは
ザビ家を滅ぼす気満々で常々その方法を考えている人。
必要とあれば隕石落としなどの大量殺戮をやる人。
相当厄介な人です。

キシリアはシャアの阻止作戦の成功を信じて、
避難しないでグラナダで待機。
→なんか似たような話がZ-Gundamにあったような。
ティターンズがコロニー落としを仕掛けて
エゥーゴが阻止作戦。
成功を信じてエゥーゴの幹部が逃げずに待機
・・・・・みたいなのあったよね。
こんな風に、いろんなガンダムのシーンを拾って行くのかね?
って言うか、この世界のキリシア!
肝の据わった立派なリーダーみたいに見える。
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シャアは部下をだまして阻止作戦をワザと失敗させて、
ソロモンをグラナダに落としキシリアを殺そうとする。
→ここから読み取れる事
この世界のシャアは
キシリアひとりを殺す為にグラナダごと潰そうとしてる。
ガンダム世界で大量破壊兵器の使用は度々あったが、
それなりに大義名分があっての事だったのでは?
(例えそれが狂ったような理由であっても)
個人的な恨みで人をひとり殺す為に、
都市ひとつ潰して何十万・何百万の一般人が巻き添え。
そんな人は、ガンダム世界にはいなかったと思う。
平然とそれをやる、なんだかヤバイ人がこの世界のシャア。
頭のネジが1本外れてる人なの?
シャアと言うよりむしろゲンドウみたい。
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白い軽キャノンの攻撃があり、
シャアはアルテイシアを感じる。
この時何故か軽キャノンはハンマーで攻撃してる。
(本気でシャアを倒す気があったとは思えない・・・・・)
シャアの説明的なセリフで、
ドズル閣下を討ったのは白い軽キャノンだと分かる。
→ここから読み取れる事
この世界にアルテイシアが存在していた事が分かる。
軽キャノンのパイロットはセイラさんのように思える・・・が!
一瞬見えたパイロットのスーツは白だった。
ソロモン落とし編が、逆襲のシャアへのオマージュであるなら、
白いMS(軽キャノン)の登場は当然意味がある。
赤いMSと白いMSを対峙させたかったから!
アクシズでのシャアとアムロの再現である。
気になるのは、何故ハンマーで攻撃したのか?
・・・・である。
本気で殺る気なかったのだろうか?
であれば、
軽キャノンのパイロットはアルテイシアって事か?
→ここはトリックを疑う。
白い白いと連呼は怪しい。
ドズル閣下を討った白い軽キャノンと同一の機体だと思われる。
わざわざドズル討ってるまでセリフで説明するんだから、
それアムロでしょ。
そしてきっとアムロ役の声優さんの交代も、
ToDoリストに記載されているのだと思う。
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サードインパクトのような現象発生、ソロモンの一部は消失!
そのせいて軌道が反れてグラナダへの落下は免れる。
シャアはガンダムごと消失。
同時にグラナダの地下のシャノンの薔薇と呼ばれる何かが消失。
→ここから読み取れる事
白い軽キャノンのパイロットがアムロだとしたら、
何故シャアにはアルテイシアのイメージが?
アムロとセイラが精神的につながっていたから。
(と想像する)
セイラも近くに居たのだと思う。
さらにシャノンの薔薇がララアだとすれば!
(シャリア・ブルは例のラ・ラ・・って声?音?を聞いている)
この空域にシャア/ララア/アムロ/セイラの4人が居た事になる。
この4人組かよー!(刻も見えたし)
ならば、サードインパクトくらい起きようってものである。
ただし現時点においては、単なる想像でしか無いですけど。
シャアは何処に行ったんですかね?
まさかガンダムの中に取り込まれてるって事は無いよねェ。
そもそも何故ここに逆襲のシャアのオマージュをブチ込んで来たのか?
何故ここに逆襲のシャアのオマージュをブチ込んで来たのか?
それは宣言なのだと思う。
逆襲のシャアの段階まで、この流れで物語を作るゾって宣言。
そこまで本当に作れるのか分からないし、
出来たとしても何年かかるか分からない。
だけど、そういう気概持ってやってる。
そのつもりで行きますって言ってると思う。
だって、シャアが隕石落としも大量殺戮もやる男だと!
ハッキリ説明しちゃってるでしょ。
何時の日かシャアにそれをやらせるつもりですよ。
後半、しれっとカムランさんが出て来て確信ですよ。
きっとまた、その時が来たら!
カムランさん核ミサイル出してくれるんじゃないですか?
でなければ何故カムランさんが出て来たのか分からない。
いやもしや・・4角関係やらせる為とか・・・・・・・・(^^;
じゃあ一体誰からの宣言?
バンナム? サンライズ? カラー?
・・・それは分からないですけどね。
この記事の最初の方に書いた通り、
このシリーズは、
相当の覚悟と決断を持って始めた物ですよ。
それくらいの気概を持ってやってますって、
そういう事で良いと思います。
勝手な憶測はともかく、
ソロモン落とし編で広げた大風呂敷!
伏線回収されるような映像作品はホントに作られるのだろうか?
とても不安ですわ。
この時点のこの世界はどういう事になっているのか?
GQuuuuuuX前半終了の時点で、この世界はどうなっているのだろうか?
連邦は宇宙から追い落とされた状態で休戦。
とは言え連邦政府が潰れた訳では無い。
勢力を減じたとは言え地球連邦もジオン公国も
並存した状態で休戦。
ドズルは亡くなったようだが、
デギン公、ギレン、キシリアは生存。
ガルマは軍を離れたとされている。
マクベは生存、シャアは行方不明と、
ジオン側は主要キャラの大半が生き残ってる。
連邦側も同様。
ワッケインが生きている事しか分からないが、
恐らくレビル将軍も健在なのではないか。
アルテイシアが存在する事が分かって、
後半しれっとカムランさんが出て来た事で、
旧作のWBメンバーの存在もぐぅっと期待値が上がった。
ここから何が出来るのかを考えると!
ジオン公国も地球連邦政府も存在してるので、
ジオンと連邦の戦争の続きの話を作れる。
サビ家の主要メンバーも生きてるので、
権力闘争やシャアの仇討ちの話も作れる。
今作ではシャアに比べてキシリアのほうが、
度量のある愛すべき人物に見えてるので、
キシリアによる天下統一と善政・・・なんてのも有り得たりして!
今回触れられなかった部分では、
旧WBメンバーの話だって作れる。
白い軽キャノンのアムロの活躍とか胸アツです。
ミライさんも出て来るなら、
今度はもうちょっと美人に描いてくれないかなぁ。
せっかくカムランさんも出て来たんだから。
地上戦も描ける余地があるし、
ランバ・ラルや黒い三連星だってこの世界のどこかで生きてる。
ドスル閣下が討たれた話、
ガルマが軍を離れた話、
テム・レイも生きてるので、連邦で別のガンダムを作ってるって、
そういうのも観たいですわね。
そういうのが1STの制約無しで作れるようになった。
まずは、消えたシャアがどうなったの・・・・ですかねェ。
ともかく、そんな感じで、
色んな物語を作れる環境が出来た訳です。
これなら1ST並みに色々とシリーズ展開出来るカモですよ。
このGQuuuuuuXを作った目的はそこにあったのだと思います。
第一の目標は達成されつつあると言えそうです。
あとは、マチュの話がどうなるかですね。
GQuuuuuuX版宇宙世紀世界観・・・・なかなか可能性ありそうです。
いっそこの世界観を使って、
いろんなクリエーターが自由に創作出来るような仕組みを
作ったらどうですかね?
異世界物みたいにね。
緩いGQuuuuuuX版宇宙世紀世界観で、
みんな自由勝手に自分の物語を作るってね。
それくらいやって欲しいと思う訳です。
マテュの話!
王道のロボット物の始まり方。
後半はマテュの話です。
前半に比べると普通にロボット物です。
ロボット物の導入部としては王道で、
主人公がロボットに乗るいきさつから、初戦勝利までのお話。
メカ描写や戦闘シーンは流石に圧巻です。
何も言う事御座いません。
宇宙コロニーが舞台なのに、
電柱と電線を描かないと気が済まないのは、
さすがわ庵野組ですわなぁ・・・・・・・(^^;

既存のガンダム作品!
00/Gレコ/鉄火団/水星ちゃんなどの導入部と比べてどうか?
負けては無いけど突出してはいない!
といった所だと思う。
他のガンダム作品、どれもなかなか良いのである。
蛇足ではありますが↑の作品の中で、
第1話が最高に素晴らしいのはGレコだと思ってます。
今から素晴らしいお話が始まる!
そんな期待に満ち満ちてました。
今でも、ロボット物の第1話を作らせたら、
富野さんが世界一なんじゃないでしょうかね?
先行劇場版だからね。
ちょっと気になるには、
マチュ達がどういう人なのかイマひとつ分からない。
どんな性格で、どういう気持ちで動いてるのか?
シュウジは今のところ謎のキャラなので仕方ないが、
マチュとニャアンは違う。
例えば、何故マチュはMSに乗りたがるのか?
気持ちとして伝わって来ない。
なので主人公達に共感出来ない・・そんな傾向を感じる。
先行劇場版って事で、
ぎゅうぎゅうに詰め込みされてる感じなので、
どうしても説明不足になってしまうんでしょうな。
その辺は、TV版で丁寧に描いていただければ解決です。
そんな訳でマチュの話はTV版は始まってからが、
本当の評価になるのでしょう。

作劇の妙。
さて、マチュの話はどうなって行くんでしょうかね?
シャアがどうなったか?は明らかになるんでしょうかね?
気になるのはシュウジの
『ガンダムが〇〇〇と言っている』みたいなセリフです。
一体シュウジは誰の声を聞いているんでしょうか?
シャリア・ブルも出て来てる事だしね。
そして、しれっと出てきたカムランさん。
この地味な人がちょいと出て来ただけで、
逆襲のシャアオマージュ論とか、
旧WBメンバー生存説とか考えてしまった。
マチュ達とも、当然絡みあると思われます。
と言う事は、恐らくマチュ達もクランバトルだけ
やってる事にはならなそうです。
カムランさんという地味な人がちょろっと出ただけで、
随分いろんな妄想が膨らむものです。
上手いし、良く計算されてる造りですね。
セリフ外でこれだけ伝えられてしまう。
作劇の妙ですわ。
庵野組は単なるヲタクでは無いプロフェッショナル集団でしたわ。
期待をもってTVシリーズを待つ事が出来そうです。
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